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枯れ葉の流れ着く先 【幻:前編14】 「Fictoin Story」 [小説(story) Fiction]

☆=ストーリ【Story13】からの続きです、是非下欄【Story14】をお読み下さい=☆

   《母と元町》

 元町商店街.jpg3日土曜日逗子に出かける日だ、朝からヨシ子が何かマタニティー用洋服が欲しいからと俺の実家により、母と実家近くの横浜元町と中華街に運転手として買い物に付き合う事になった。 母とヨシ子は本当に気が合いとても仲良である、横浜元町の通りを歩きながらヨシ子が母に 「リュウいえ健司さんはレースを辞める事を決めた様ですよ」 母は疑う様に俺を見た俺は無言で相鎚を打つ母は俺から目を離しヨシ子に向かって 「そうですか私も其れが心配だったの、良かったですねヨシ子さん!」 「アッはい」 母は俺に振り向き 「其れで健司、仕事の方は?」 と俺に尋ねた 「あぁ・・」

 ヨシ子は俺のぶっきらぼうな言葉を遮るように俺を庇い代弁して 「横須賀ベース基地で公務員として本雇いして頂く様ですよ」 まったく母には弱いどうにも俺の出る幕は無いようだ 黙って二人の後に従う、結婚式の事は俺には事後承諾で母と二人で決めている様だが最も其のほうが俺も気が楽である。

 母は俺を振り返り疑いの眼差しで 「あの子にサラリーマン勤まるのかしら?・・でもヨシ子さん心配事が減って良かったわね」 流石に俺は細(ささ)やかな抵抗で 「おふくろ、まだ何か言いたいの?」 まったく!ヨシ子と同じ事を言っている、俺ってそう感じるのかな~ 母はもう一度俺に振り向き 「そうですよ!お前は幾つになっても皆に心配ばかりかけて!・・」

 ヨシ子は俺を見詰め庇う様に 「お母様大丈夫ですよ、お母様が思うより凄く確りしていますよ」 母は不安そうに 「なんだかね? こんな子ですが宜しくお願いします・・・それとヨシ子さん体労わってね、順調なんですか?」 「はい今の処順調です、マタニティー用の洋服で無いとお腹がきつくなったものですから」 と母から俺に振り返り 「リュウ!私達に付き合っても大変だから、此処の喫茶店で待っていて・・良いでしょう?」 ヨシ子は俺に同意を求めた 俺は助かったと思いほっとして 「あぁー俺も其のほうが良いよ、じゃぁ此処の喫茶店で待っているよ」 母もその方が気楽であろうヨシ子と嬉しそうに連れ立った。カフェ炭火焙煎珈琲.jpg

 母達と別れ通りを隔て真向かいの喫茶店のドアに手をかけ様とした時 「リュウ!」 振り返ると、ヨシ子が俺を追って来て息を切らして近寄ってきた、 俺は何か有ったのかと驚き 「どうした!何かあったのか!」 ヨシ子は息を整え 「リュウ お母様の洋服の好み解る?」 俺はホッとして 「なんだ・・ビックリしたよ!・・・そんな事か!」 ヨシ子ちょっと気まずそうに 「驚かせてごめんなさい それに お母様何色が好きかしら?」 「俺・・なにも解らないよ!・・どうして?」

 「お母様に何かプレゼントしようかと思って! 今ね リュウが財布持っていないからコーヒー代渡して来るって、お母様に言って来たの・・リュウはお母様のこと何も見ていないのね、男の子って皆そうなのかしら?」 「そんな事無いけど俺には解らないよ、そんな事より俺がコーヒー代もない何って!御袋 如何思うか?」「御免なさい」「それより 率直に御袋に聞いたら?其のほうが良いと思うよ、そんな御袋だから」 そう言えば、母の好みの洋服には関心も無かったな・・・そうだ!洋服より和服 母の着物姿が好きだったなと思ったが 着物なんてとても言えないな、 ヨシ子は少し考えていたが 「・・・解ったわ!そうする、直ぐに済ませますから待っていてね」

 俺は冗談で 「うん、じゃぁ-コーヒー代頂戴!」ヨシ子は驚いた様に 慌ててショルダーバックから財布を取り出した 「冗談だよ! 一度言ってみたかったから」 「もぉー・・」 「あぁ- 御袋の事 有難うー、慌てなくて良いからね」 「いいのよ 此れからはリュウに毎月のお小遣い考えなければ」 「だから 冗談だよ、いいから御袋待っているから!早く行って」 ヨシ子は時々俺に振り返りながら手を振り急ぎ足で母のもとに向かった。

 ヨシ子と母は1時間程でお店の紙バッグを其々さげて、俺の待つ喫茶店に戻って来た 母は嬉しそうに店の紙バックを上げながら 「ヨシ子さんに洋服買って頂いたわ、健司からもお礼言って下さいな」 俺は照れながら 「うん、ありがとう」 「何ですか!ぶっきらぼうにその言い方は!・・お腹空いたから、中華街で何か頂きましょう、さぁー健司行くよ」 「まったく!云いたい事云って、お袋は」 ヨシ子笑いながら紙バックを示し 「此れ、お母様から腹帯買って頂いたのよ、後で健司さんと二人で御参りしなさいって」

 俺は母を見ながら 「あぁ、後で鎌倉に行くよ!なあーヨシ子」 「ハイ」 返事をしたヨシ子もなにやら俺に見せた以外に紙袋を沢山提げていて 「中華街近いから、荷物車に入れてから歩いて行きましょう、お母様の荷物持ってあげてね」 俺はぶっきらぼうに 「あぁ、おふくろ荷物!」 と云いながら母の紙バックを手にした、 母は笑いながら俺を見て 「あら珍しい事、持ってくれるの?」 「まったく、いやみ!」 お袋のこんなに楽しそうな顔を見るのは久し振りだ、駐車場に戻り車に荷物を入れ久しぶりにゆっくり三人で中華街を歩く。

 中国茶.jpg俺はヨシ子の実家で飲んだ甘く美味しい烏龍茶を思い出し 「美味しい烏龍茶が欲しいな専門店で探そうよ、体にも良いから」 母は不思議そうな顔で 「健司お茶なんか飲むの?ジュースかコーヒーだけだったのに」 「そりゃぁーたまには飲むよ、本当に良いのは甘く感じるから」

 母は驚いたように 「へー健司がね、ヨシ子さんに教えて頂いたの?」 ヨシ子、母を気使いながら 「多分実家だと思います、父が何処からか頂いて来たみたいです」 専門店で高級な美味しい烏龍茶の葉を母とヨシ子の実家と俺達にとお土産に、烏龍茶の美味しい入れ方を店の方に説明を受け、実際に入れて頂きました、やはり良い物は仄かな甘みもあって美味しい。 

 中華街1.jpg母は昔を思い出した様に 「ヨシ子さん健司はね、小学6年生の時に将来の為にお茶を習はせたの、始めの頃は嫌がっていたのですがお茶の先生が美人で子供が無く健司を可愛がって優しくしてくれ、健司ったら私が忙しく相手をしてやれなくて寂しかったのでしょうね、そのお茶の先生の処に入り浸り、御かげでお茶すっかり覚えてしまった様ですよ。 当時、生意気に ”おふくろ!お茶の心は、思いやりのもてなし 一期一会を大事にしなさい” だって・・此の子は本当に人一倍心優しい子なの、ただ上手く表現出来ないのよ」

 「おふくろ!そんな事まで云わなくても、もうお茶は全部忘れちゃったよ」 母は真剣に 「此れからはヨシ子さんに貴方を預けるのよ威張っていても甘えん坊なんだから!」 俺は投げやりに 「まったく!形無しだよ!」

 ヨシ子は母の話に遠慮がちに 「お母様心配なさらずとも、健司さん本当に優しくて確りしています、ご心配しないで下さい」 母はどれだけ俺の事をだらしなく思っているのか、尚も 「健司、前の様に二度と人を悲しましてはいけませんよ、ヨシ子さん改めて健司を宜しくフカヒレ小龍包.jpgお願いします」 と頭を下げた、もっとも兄弟の中で俺が一番自由気ままな生活をしている ヨシ子慌てて頭を下げながら 「いえ、此方こそお願いします」 俺は言葉も無く 「・・たく!赤ちゃん預ける訳じゃぁ無いよ おふくろ!もうお腹空いたよ、行こう!」

 母は小さい子供を扱うように 「はいはい」 ヨシ子は笑いを堪えながら二人の後を歩いている、小籠包の美味しいお店でお昼の時間帯食べ放題、女性はフカヒレえび包みコラーゲンの言葉に弱く付き合う事に、今日は夕方より逗子で祝勝会と俺の引退の報告が有るので母を早めに家に送った。

 早々に引き上げ我々のマンションに戻り、ヨシ子の買い物して来た4,5点、マタニティードレスのファションショウに付き合され少し閉口する、 手に入れた新しい服を肩と首の辺りに充て 「ねー、リュウこれ似合っている?」 「あぁー」 「リュウちゃんと見て頂戴!」 浩子さんも落ち込んでいるから、一緒に連れていく事にしていた 、そろそろ時間が気になり 「大丈夫だよヨシ子は何を着ても似合っているよ、そろそろ逗子に行かなくちゃぁ、さぁー逗子に行く準備して!」 「そろそろ時間だよ!浩子さんに連絡入れてよ」 

 ヨシ子は俺の感心無さそうな態度に苛立ち 「もーう、リュウたら私に感心無いの!」 「違うよ!今は時間が無いの、何時だってヨシ子綺麗だよ」 「リュウは直ぐに本気に応えるから冗談よ!良く知っていますよリュウが凄くヨシ子のこと愛しているって知っているし何時も感謝しているのよ、でもリュウに時々 ”綺麗だね” って言われたいの、それが女性にとって一番嬉しいのよ!」

 「まったく!今日はお母さんの事ありがとう、本当に嬉しそうだったよ」 「時々、お母様の処でリュウの好きな料理、教えて頂いていたのよ、だからお礼ですよ、本当にリュウはお母様に愛され幸せ者よ、今日改めて良く分ったわ!・・浩子に直ぐに連絡取ります」 と云って携帯を取り出し浩子さんに連絡を入れた 「もしもし、浩子?何処に迎えに行ったらいい?・・・はい分りました」 電話を切って 「リュウ病院で待って居るって、そろそろ行きましょうか?」。

     《病院》

 病院の玄関前で浩子さんが待っていた、浩子さんは少し落ち着いたのか窶れ顔が取れとても綺麗に見えるが、不思議と以前のトキメキは起きなかった、 俺は無性に海斗に会いたくなり両女性に許可を求めた 「ちょっとで良いから海斗に会って行きたいな、直ぐ戻るから車で待っていてよ」 ヨシ子、浩子を見ながら確認を取り 「良いわよ、私達は毎日会っているからリュウ行ってらしゃい、待っているわ」 「直ぐ戻るから」 俺は急いで海斗の病室を訪ねた。

 海斗はベッドでテレビを見ていたが 「ヨォ!海斗元気かようぉ!」 元気なはずは無いのに、海斗テレビから目を離し此方を振り向き驚いた様に 「あ!リュウさん、あれ?お母さん玄関で待っているって!会わなかったの?」 「うんお母さんに会ったよ、海斗に会いたくて少し待ってむらっているの・・・うん!どうだ?」  「うん・・・」 俺に気を使って俺の質問には答えず、別の言葉を探し 「ねーリュウ今は何しているの?」 俺を気使っての事だろう 「うーん?そうだね・・アメリカの兵隊さんの手伝いしているの」 興味津々の海斗乗り出す様に目を輝かせて 「凄いね!銃とかピストル持っているの?」

 「アメリカの兵隊さん訓練の時は持っているよ、でも普段は待っていないよ、リュウの居る所もそんな物無いよ、コンピューターと機械が部屋中にいっぱいだよ」 「ふぅーん」 「ごめんね長く居られなくて今度ゆっくり話すから、もう行かなければ」 「うん、知っているよお母さんに聞いたから」 「今日は海斗も知っているレーシング・チームの人達と会うの、下でヨシ子先生とお母さんが待っているから、お母さん連れていって良いだろう」 自己承諾だが海斗の了承を得る事で少しでも海斗の寂しさを軽減させたかった 「うん解ったよ・・リュウお母さん可哀そうだから助けて上げて」

 「如何して?お母さん海斗が思っているより強いよ」 「だって!パパが」 「パパだって海斗が大好きなんだよ、今海斗の為に一生懸命働いて疲れているからチョットだけお母さんと喧嘩したの、又休んで元気になったら仲良くなるよ!」 「でも・・お母さん可哀そう」

 「そうか!解かったよ、海斗は心配しなくて良いから、海斗はパパもママも大好きでしょう?」 「うん」 「じゃぁー、先生の言う事を良く聞いて海斗が元気になり、パパとママを喜ばせなければいけないよ・・・リュウは辛らかったり悲しい時は、我慢しろ何って言わないよ、海斗!泣きたければ泣いて良いんだよ、解かった?・・海斗は優しいんだね、リュウも海斗の事大好きだよ」

 「うん・・リュウ・・聞きたい事有るんだ!」 「なんだ!海斗、あんまり難しい事はわからんぞ!」 「ねぇー、死ぬって事はなんなの!如何言うことなの?リュウ教えて!」 俺は突然の事に頭が真っ白になった海斗は知っていたのか!「ねー教えてよ」 俺はとっさに 「さぁー俺にも判らないよ、死んだ事無いからね・・如何してそんな事知りたいの?」 「海斗!死ぬかも知れないから・・苦しくて痛いの?」

 ・・・俺は答えに詰まった、物理的に説明しても何の意味も無い、海斗は漠然とで有るが、迫り来る死に対する恐怖だろう・・なんて事だ! 俺は咄嗟に話をそらした 「解らないよ!海斗 それよりレーサーになるんだろ?俺も良くは解からないが死んだらレーサー出来なくなるよ、海斗約束したろうレーサーになるって、それにお母さんも助けるだろう?そんな事考えていたら何も出来なくなるぞ!辛いけれどリュウとの約束守れよ」

 「リュウがレースの事故の時、死んでしまったのかと思ったよ、本当は凄く恐くて一生懸命我慢したんだ、だから知りたいの」 そうだったのか小さい心痛めていたのか、俺はなお更応えられなくなった 「人は何時かは死ぬんだよ、俺は自分が死ぬ何って考えた事も無いよ」 そんな俺は幸せってことか! 「そんな海斗は嫌いだよ!海斗いいな!もう一度約束だ!元気になって俺の代わりにレースしてくれるな、約束しただろう?だからリュウの大事なレーシングカーに乗せたのだよ、あのハンドル握りたいだろう」 あの時、海斗の目は輝いていた何としても生きる気力を取り戻して欲しい、俺は海斗を睨みつけた 「うん、乗りたいなぁー」 「男の約束だぞ絶対乗るんだ、いいな!」 海斗は俺の気迫に驚いた様に 「はい、解かりました」 俺はこんな事を押し付けて、こんな事しか言えないのか、もっとましな力付けが出来ないのか、なんって無力だ!。

 「そうだ!海斗、プラモデル出来たか?」 「リュウごめん、疲れちゃってまだ出来ないの」 俺は海斗のベッドの横にすわり 「そうか、リュウが作ろうか?」 「うんうん、大丈夫少しずつやるよ」 何かやるせなく切なく思わず海斗を抱き抱えた 「そうか慌てる事ないよ、無理するな、リュウは何時までも海斗を待っているよ、海斗に会えなくなったらリュウ悲しくてたまらないよ!」・・・「海斗のお母さんもお父さんもヨシ子先生だって、皆悲しいって泣いちゃうぞ!」・・「海斗だって同じだろう、リュウが海斗に会いに来られなくなったら悲しいだろう?」 海斗は俺を押し戻し 「リュウ、苦しいよ!解ったから!」 思わず強く抱き締めていた、そいで海斗を離し 「おぉー、ごめん痛かった?」 「うん大丈夫だよ 又来てくれる?」 「あたりまえだろう!リュウは何時だって海斗の友達だよ」

 俺は心苦しかったが皆を待たしている 「海斗 お母さん待たしているから」 「いいなー 皆に会えて」 「海斗が来てくれる事皆も楽しみに待っているからね」 「うん リュウ忙しいでしょう 行って良いよ」 「俺に会いたくなったら何時でもヨシ子先生に言えよ 直ぐに会いに来るから、じゃぁ皆も心配しているから海斗は元気になっているって言っとくよ、じゃぁー行くよ」 海斗親指を立て「うん わかった」。

    《逗子パーティーへ》

 BMW.jpg俺は駐車場に急いで帰り車の運転席に乗り込み 「お待ちどう」 キーを差し込みエンジンをスタートさせ後部席に振り返り 「浩子さん!海斗お母さんの事とても心配していたよ・・」 浩子さん考え深げに 「海斗が・・そうですか」 俺は明るく振る舞い 「今日は全部忘れて楽しみましょうよ」 車は逗子にむかう、 ヨシ子は助手席で静かに聞いていた、俺は海斗の云った最後の質問を除いて一部始終を話した、浩子考え深く静かに 「海斗がそんな事云っていたの、驚いたわ!知らぬ間に大人に・・」 俯いて感情を堪えている様だ

 俺は後ろの席を振り返り 「お母さんには中々本心はテレがあって云えない物ですよ、特に男の子はね本当に海斗は優しい子ですよ」 ヨシ子、俺の顔で何かを感じたのだろう心配そうに 「リュウ如何したの何か有ったの?」 「別に!」 俺の顔と返事で何かを察したのだろう、明るい声で 「リュウも同じでしょう、お母様にはテレて言えないでしょう?」 その場を明るくしようと振舞っていた。

 運転する俺の態度と口調に浩子も何か感じたのだろう話題を変え、俺がレースを辞める事信じられない様に 「龍崎さん前の奥さんの事も有って、レーサー本当に辞めるんですか?」 前の奥さんの事は余計な御世話だ!と思ったが口には出来なかった、尚もヨシ子を庇うように 「ヨシ子凄く心配していますよ・・ヨシ子の為にじゃないかって!」 「そんな事無いですよ、ヨシ子に説明したのに如何して?」 浩子俺を嗜めるように 「前の奥さんのお父さんの会社がスポンサーでしょう」 「ええそうですが?」 「龍崎さんが優しいから、ヨシ子の為にって、それを心配しているのよ・・・龍崎さんがヨシ子やお腹の子供の為に犠牲になっているのではないか心配だから、ヨシ子もそれを心配しているのよ」

 此れは説明が長くなるが、ちゃんと説明しなければと思い、おもむろに話始めた 「俺ヨシ子の為に犠牲になっているなんて一度も思った事ないよ!本当にその事だけでは無いよ、たとえ俺が誰とも結婚せず一人であっても同じ結果だったよ、それに歳の事も考えなければ」

 確かに其れも有り痛い処を指摘されたが、其ればかりでは無いレースを辞め他の世界にどう生きたらよいか考えられない事も事実だが、世界はそんなに甘くない潮時を探していたのかも!本当に痛いところを突かれたが諦め切れない思いも事実だ! 説明も面倒くさいなと思いながら仕方なく

 「ヨシ子はまだ世界の自動車レースの現実を知らないから、俺も始めた頃は単に実力の世界と思っていたよ、今になってそんなに甘い世界ではない現実を知ったから、日本から出向いたレーサー腕は世界に通用する人が何人かはいたが誰一人成功した人はいないんだよ・・言葉の壁もあるしアメリカ軍基地で働いて習慣と感情の違い日本人の奥ゆかしさは競争の世界では邪魔になり売り込みが出来ない事も理解したし、外国に通用する宣伝効果も得られない事など学んだからこそ、俺が行ってやってやると思ったが現実はそうはいかないよ」・・

 ・・「其れも、もっと若く海外の自動車レースに出ていなければ駄目だよ、認められるまで余程のスポンサーとマネージャーの力が必要だよ」

 ・・・「本当は前の奥さんの事があった時に辞めるべきだったが、何か遣り残した気がして心残りだったんだよ、せめて国内だけでも一度トップになり俺なりに納得したかったからで!・・もう俺の中で終わったんです」

 実際に俺を追い込む事で終わらせようと実行してきたが、口から出る言葉とは裏腹に未練が募り俺の中では終わってはいない。

ウインドサーフィン.jpg 鎌倉から逗子のへ向かう海岸を横目に、今年は女子大生がかなり多くウインドサーフィンに嵌っているグループであちらこちら砂浜にて講習を受けている、そんな人達を眺めながら車を走らせ、

 俺は説明しながら自身にも納得のある答えを見出したかった 「今までそんな事など一度も考えなかったが、本当の幸せってなんだろうって考えて見たんだ、物、名誉、権力、金、全部違うなと思ったんだ、それらは限りが無く望みを得れば又次が欲しくなる、負け惜しみでも何でも無いんだ ”平凡の中に幸せが有る” 事がわかったから、だから本当に心配しなくていいだよ」

 本当にそれが欲しいのなら、美奈子の父の会社に入っていただろう、二人にはかっこよく話しながら自分を追い込み俺自身を納得させていたのだろうか? ” 嫌な奴!カッコ良い事言いやがって!” 本当はその全てが欲しいくせに、自分への言い訳だ!何って俺だ!そんな事で自分の生きて来た事は何であったのか俺の中では何も解決していないではないか!?。

 俺は続けて 「まぁー過去も含め自分の選んだ人生、結局その道に対し全ての実力が欠けていたから、かっこ付けて誤魔化しているだけだよ」 二人は無言で俺を見詰めている自分でもこんな言葉が出るとは思はなかった 「ヨシ子が期待して応援してくれるの嬉しく思うが、時として俺は負担に感じるよ」

 ヨシ子は本当にすまなそうに 「浩子ごめんなさい 私リュウに直接聞くべきだったわ、でもリュウの性格判っているからビジネスとして私の為に割り切れなく思っているのではないかと・・」 俺は慌てて弁明した 「いや俺が悪いんだよ、自分だけ解っていてヨシ子に説明不足だったよ」 ヨシ子の為だけでは無く浩子の自身の気持ちも入って 「本当よ!此の前だって命落としたかも知れないのよ、もぅーあんな思いは関わりのある誰だって嫌でしょう!」 はっきりと言はれてしまった

 ヨシ子同感する様に 「私だって人一倍恐いわ・・でも其れとは別よ!私にはそうは思へないの、私の為にリュウが可哀想よ!」 俺のことはもうほっといてくれよと思い 「もう良いんだよ!そりゃぁー未練有るけど どうにも成らないでしょう、もう良いから!」

 浩子はじれったそうに 「ヨシコ子、私の事云うけれど貴女だって同じでしょう、龍崎さんの事になると治り掛けた傷を何時までもいじって開いているのよ」

DSC01508-2.jpg 浩子を説得するようにヨシ子は 「ごめんなさい、ただリュウの才能此のまま埋もれてしまうのが悔しいの、本当に何とかして上げたいの!」 言葉に発しはしなかったが ”もう俺の事は放っておいてくれ変になるよ” と思いながらも反面本当に俺の味方になりヨシ子の気持ちが嬉しくて何も言えなかった、

 尚もヨシ子は言葉に力を入れ 「他の一流チームの外人ドライバーだって追いつかなかったでしょう、本当に凄いなって!そう思っているから!・・何とかしたいが如何したら良いか解らないの」

 ヨシ子はリュウの肩に寄り添って甘えるしぐさをした、リュウはヨシ子の手を握り 「ありがとう、本当にもうー良いんだよ、反ってそんなヨシ子が俺には負担に感じるよ、俺はヨシ子と今の生活が幸せであればいい、此れを護りたいだけ、もう決めたから」 俺にも解らない、レース続けたい思いが一杯なのに、なんで俺自身こんなにカッコつけるのか? ヨシ子甘える様に 「私もくどい事解ってDSC01506-2.jpgいるの、でも本当に良いのかしら」 俺より俺の性格が解っているヨシ子の方が残念で悔しがっている。

 浩子は呆れた様に 「お暑い事、見ていられないわよ!バカバカしい!」 俺は感謝を込めて 「浩子さん、ありがとう、助かったよ、それと余り名前で呼ばれた事ないし、何かこそばゆいから、リュウって呼んでよ」 やはり口では如何でもよいような事を言っていたが、気になるのか浩子は 「解ったわ そう呼びます・・リュウ 一時的な事で道を間違わないでよ 良く考えてからでもいいじゃないの」 「あぁ、ありがたいが俺一人じゃないしチームの方針もあるから早めに決めないと」。

 ここ逗子海岸はウインドサーフィン(wind surfing)が盛んである 積極的な女性達も大分増え、波間を風に乗り軽快に魚か鳥なって時の過ぎる事も忘れ皆笑顔で輝き声も弾んでいる、太陽が辺りを紅に染め始めた・・ふと俺もカーレースを夢中で始めた頃を彼らと重ね合わせ思い浮かべた、あの頃は全てが新鮮で苦難も新たに壁を乗り越える喜びに輝き、彼らや彼女達と同じだった・・そんな会話の中逗子海岸近くのトニー・イタリアン・レストランに付いた。

   《パーティー・トニーの店》

逗子の夕暮れ-1.jpg トニーの店の扉をあけ人数の多いのに驚いた、トニーの奥さんエバが目ざとく俺を見つけ俺に近付き 「リュウ、久しぶり待っていたのよ、皆さん来ているよ」 「よう!」 俺はエバに向けて手刀を切った、エバは催促するように 「中に入って」

 むんとするほどの熱気と人の集まりを感じた 「なに!この人数凄いね!エバも元気そうだね」 エバ、店内と久し振りの再会に親しみを込めて俺の顔を交互に眺めながら 「そうなの地元のウインドサーファー(wind surfer)達なの!パーティーの事話たらリュウなら友達だから仲間に入れろって! 私の勝手な判断で仲間に入れたの いいでしょう?」 「ふーん そうなの いいのかな?」 「リュウ心配する事ないわ 前もって監督から連絡有った時に 話を通したから、それにレースの監督の方も人数増えたからって連絡があったの」 「そうだったの」 「だからお隣の中華のお店に2,3品応援お願いして、家のと合わせバイキング形式で・・主立ってはローストビーフ、ターキー、ピザ、それからサラダ後中華とにかく充分食べ物あるからね・・リュウ良いでしょう?」「楽しそうだし いいも悪いもないよ」

ピザ釜jpg.jpg 俺はエバの説明を聞きながらヨシ子に手を差し述べ 「あぁ、ありがとう!凄いなサンキュー・・俺の奥さん・・ヨシ子ですそれからヨシ子の友達の浩子さん」 ヨシ子笑顔で 「宜しく、先日ご主人に大変お世話になり リュウと仲良くなる切っ掛けを作って頂いたのよ、こちら浩子も宜しくね」

 エバ、ヨシ子を観察するように眺め 「此方こそ! リュウおんな先生美人じゃない、うまくやったね!」 俺にウインクをしながら俺の肩を叩いた 「さぁー 皆待っているよ中に入って!」

 一歩中に入るなり、拍手や口笛の ”ピューピュ” の嵐ような歓声と、監督からビールの入ったグラスを3人に渡され 「皆静かに!リュウとヨシ子さんの結婚とお腹の赤ちゃんに乾杯!」 ウォーと言う歓声と共に乾杯 「それから、今回 F.J レースの優勝を祝して、リュウから挨拶があるそうだ、どうぞ」 エバも調子よく監督の言葉にのって 「さー主賓の挨拶だよ、さぁーリュウ始めて」

 俺は改まった挨拶は如何にも苦手だ、頭を掻きながら 「こうゆうの、弱いんだ監督お願いします」 監督おもむろに立ち上がり 「えー、静粛に願います、此れより龍崎より挨拶がありますリュウどうぞ」 「ええー監督!それは無いよ」 監督は俺を押し出す様にして無言げ催促した 俺は仕方なく 「リュウです」 サーファーの誰か 「名前は知っているよ、さぁー後続けて」 多分俺の気持ちをやわらげるつもりだろう、皆大爆笑 

 俺は無視して 「それでは、うっうん」 咳払いをして皆の注目を集めた 「エーこの至らない俺をチーム監督初めメカニックの皆さんと営業の皆さん達の並々成らない努力と支援に感謝しております、又今まで応援して下さった皆さん、それにサーファーの皆さんやレースクイーンの皆さんまで集まって頂き、心からお礼申し上げます..此処に感謝と優勝を祝して乾杯致したいと思います」・・「乾杯!」

 参加した皆の 「オォー!おめでとう!」 の返事を聞き、改めてヨシ子に手を差し伸べ 「えーと、ですねー今度、此方七月十七日に鶴見 佳子さんと入籍しました」 ピーピー口笛での祝福、サーファーの一人 「じゃー今此処で祝ちゃえよ、リュウもう遊んでいられないな年貢の納め処だよ、さー披露宴だ!」 又爆笑

 俺は皆を手で制止しながら 「皆静かに!..それでお腹に子供もいます、祝っていただき皆さん、ありがとう」 サーファーの一人だろう 「おめでとう!なんだよ!レースも早いが、そっちもはやいね、とにかくオメデタにおめでとう」 別のサーファーが同調して 「かーちゃんうるさくて、これで俺達も飲めるから何回もやってよ」 レースクイーン 「ちょっと違うでしょう?何回もって!結婚祝いよ、なんなのよ!」 頭を掻きながら 「おぉいけねえ、リュウなら遣りかけないよ」 またまた大爆笑、悪いと思ったのか、言い訳に 「こんな美人もうないよ、なぁーリュウ?」

 笑いの収まるのを待って 「それからもう一つ大事な報告があります」 「なんだよ、まだ何かあるのかよぉー」 「....俺..レースから引退したいと思っローストビーフ-1.jpgています、今までおれ、いや、私を支えて下さった皆様に心から感謝とお礼申し上げます」 「ホントかよ」 「はい!此れからもスクールを通し皆様と今まで通りのお付き合いと、お腹の三人目とも宜しくお願いします、又サーファーの皆さんにも変わらずお付き合いお願い致します」

 幸ちゃんが驚いた様に 「リュウ辞めるって、本当なの?」 「あぁー本当だよ!」 今度は幸ちゃん監督に向かい 「監督!本当なんですか?」 「あぁーその様だ」 監督改めて 「今回の優勝と結婚!リュウおめでとう ..二人共飲めないから、ジュースに変えて、ヨシ子さん順調ですか?其れと浩子さん、も元気でしたか?」 ヨシ子と浩子さん、二人で 「はい」 ヨシ子は軽く会釈をして 「此方こそ、今日は宜しくお願いします」

 ..監督気配りが良く 「浩子さんは飲めるんでしょう、サーどうぞ!、それから私の家内です、宜しく」 監督の奥さん以前は車会社のコンパニオン 「リュウちゃん久しぶりね、此れから活躍出来るのにガッカリだわ、如何して続け無いの?」 監督、奥さんを制止しながら 「よしなさい!リュウも悩んだ結果だよ、スクールもリュウのおかげで沢山生徒が集まって来ているよ」、

 少し酔い始めたサーファーの一人が 「なんでよ、優勝したのに、もう尻に引かれ、引退かよー!」 浩子さん真面目な顔で 「そんな事、無いのよヨシ子さん、リュウにレース進めたのよ!」 30代位のサーファーの古株の南波さんが 「解っています、リュウは誰も止められないから、知っています、冗談ですよ、浩子さん此方に来て飲みませんか?」 浩子さん不安そうに俺を見て如何するのって顔をしている、俺は目配せで大丈夫行きなさいと合図、

ガーリックチャーハン.jpg 何か一人でポツンとしているエンジニアの井原君に俺は訊ねた 「井原さん、其方奥さんですか?綺麗な方ですね」 井原君は本当に残念そうに 「あぁはい、リュウさん、これからなのに残念です如何してですか?」 俺は説明が長くなるので手短に 「本当にごめん、其の話後で監督に聞いてよ話して有るから、奥さん、始めましてリュウです、彼には何時も助けて頂いています」

 俺は井原君の奥さんに向かって、手を出し握手を求める 「アッ!、はい家内の真澄です、此方こそ主人がお世話になっています」 ヨシ子も俺に従い笑顔で 「ヨシ子です、此方こそ宜しくね」 井原君の奥さん、尊敬の眼差しで 「凄いわ!女医さんですってね、憧れます」 孝ちゃんが近ずいて来る 「ヨシ子さん、お腹順調!」 「ええ、孝ちゃんは元気?」

 「寂しいわよ、急に辞めるなんって、リュウにはガッカリだわよ!これからじゃない、来年活躍出来るのにねーどうしてよ?何か気が抜けたわよ!」 俺は孝ちゃんの肩にてを置き軽く叩きながら 「まだスクールにお世話になるから、俺よりもっと若いレーサーが来たじゃぁない宜しく頼むよ、あっちのサーファー達のグループ紹介するよ」 本当に気抜けした様に 「もう!がっかり!気がぬけたわ」 元気付ける様に 「何時でも遊びに来いよ」 俺はヨシ子の目を見て救いを求める ヨシ子は俺の気持ちを察して 「孝ちゃん!私も、孝ちゃんの面白い話し聞きたいから時々遊びに来てね」

 表情豊かな孝ちゃん、万遍な笑顔 「ほんとうに!うれしい!ヨシ子さんの許可が出たから、リュウに会いに来るわよ、ヨシ子さん本当にいいのね」 「ええいいわよ、リュウの命預けた人達でしょう、本当にお世話になり、何時でも顔を出して下さい」 「うれしい」

 向かいには次期レーサー候補の森田君とレースクイーン達がいる、俺はレースクイーン達を呼び孝ちゃんとサーファー達のグループに皆を連れ挨拶をした 「皆、久振り!俺達のチームの連中だよ、宜しくね!」 レースクイーン達 キャー!云いながら 「凄い真っ黒!ちょと触っていい!」 次に森田君に俺は手を差し伸べ 「森田君だよ、俺れの変わりに走るから宜しく」 森田君サーファー達に握手しながら 「森田です、よろしくお願いします」

 陽気なサーファー 「おぅ!リュウに負けるな、頑張れよ!ねーリュウ、こんな美人ドクターをどうやって釣り上げたの?」 レースクイーン 「そんな下品な云い方じゃぁ無理よ、何処で出会いましたか?でしょうー..ね!」 俺は笑って誤魔化した、..スクールの生徒達もサーフィンに興味が有る様で、話に夢中だ!、浩子もサーファーの南波さんと話が弾んでいる様だ、竹田君と久美ちゃんには少し離れた所にいる、手あ挙げ挨拶を送る、どうやらその後仲良くしている様だ、..あちこちで、話が盛り上がっている..

ピザ.jpg 俺は一様落ち着いた様なので一息入れヨシ子に 「何か挨拶、締まらなかったね、でも凄いよこんなに来てむらい沈んだ雰囲気ならないで良かったよ」 ヨシ子俺の耳に顔を近付き 「リュウの友達皆個性ある人ね、でも気取っていないで本音トーク皆 楽しそう」 俺はヨシ子の背を押すようにして一緒に厨房に入り トニーに挨拶  「ハイ!トニー元気、今日は有り難う」 陽気なトニーはヨシ子に握手をしながら 「ヨシコ&リュウ、コングラチュレーション(Congratulations)おめでとう、赤ちゃんもね」 ヨシ子も笑顔につられ 「ありがとう、トニーの御かげよ、あの日此処に来たから本当に私達に採って運命なキューピットだったわ」

 トニー両手と肩を上げながらお決まりのオーバーアクションのポーズで 「運命?」 俺は冗談交じりに 「トニー、ベートーヴェン第五だよ」 エバ、横合いから俺を制止して 「リュウよしてよ、それじゃぁーなお更解らないわ、destiny!よ」 トニーオーバーに両手を開き両肩を竦める様に上げ 「おぉ!destiny うんめい....そうだよ、私キューピッド(Cupid)ね」 トニーは続いて尋ねた 「..ねーリュウどうしてよ、レース、ファースト-プレイスなのにどうしてリタイヤなの?」 俺は質問には答えず、ふざけて 「トニーはキューピットって顔じゃないけどね」 トニーも解ったようで乗ってきた 「どうして、可愛いでしょう」 顔の頬に両指を当て顔を傾けおどけて見せた、

 エバ、トニーに真面目に説明した 「だめよ、He is never-change、リュウは決して変えないよ」 ヨシ子俺の顔を見ながら 「リュウ、あなたよほど頑固者で通っているのね、皆知ってる様ね」 エバ得意そうな顔で 「そうよ、子供の頃からよ」 俺はエバを制止しながら 「エバが宣伝するからだよ」 エバ声を高め 「へー、そんな事云っていいの高校の時の事云うよ」

 ヨシ子笑いながら 「其の話知っているわ、リュウのお母様からも聞いたの、後でゆっくり聞きにくるわねエバさん」 俺はヨシ子に言い訳するように 「別に何にも無いよ、エバは子供の頃から、お兄ちゃん、お兄ちゃんって金魚の糞みたいに、俺に付いて来たんだ」 話を変え 「其れよりエバ、支払いお願いするよ」 エバ真面目な顔になり 「もう、頂いているわよ、監督からと、南波さんから、皆で会費払った見たい、リュウに叱られるからって、言ったんだけど、皆いいから、お祝いだからって」

ローストターキー.jpg 「そうなの..分った、足が出たら俺払うから云ってね」 エバ 「大丈夫よ、充分頂いているから、リュウお祝い何が欲しい?」 エバは前より少し太った様だ、胸元が大きく開いたTシャツから豊満なバストの谷間が見える、エバ笑いながら、俺に何時もの悪戯 「リュウ、そんなにバストばかり見詰て、私は駄目よ!ハァハァ夫ある身ですからね」 !「バカだね、間に合っているよ俺結婚したてだよ!、少し太ったなって思って、..ウインドサーフィン(wind surfing)でも教えてもらえ!やせるよ!」

 エバ自分の体を見ながら 「そうなのよ!ほんとう太り始めてこまっているのよ、やろうかな~」 「食いすぎだね!ハズバンドが美味しい物作ってくれるから、・・サーフィン今女性も多いよ、俺もやる事無くなったから、始めようかな?」 間髪をいれずにヨシ子は 「私も連れて行って!」 俺は少し驚き 「泳げるの?」 俺を睨むように 「泳ぎ位出来るわよ!、リュウはまだ知らなかったわね、此処のところご無沙汰ですが、浩子と良く沖縄の海潜ったのよダイバーの免許も有るのよ」 「へー、意外だな!」 「意外って!これでも運動神経有るほうよ」

 「あぁそういえば結婚式の招待状もう届くと思うから、頼むね、何せ俺達のキューピットだから」 ヨシ子改めて 「本当にそうよ、是非出席して下さいね」 エバはトニに説明する 「トニー、リュウとヨシ子さんのan invite guest wedding-ceremony & party  ウエデング・セレモニーとパーティー行くでしょう?」 トニーは俺の胸を拳で軽く叩く様に 「Yes of course イエス、オフコース、お店クローズね」 「ありがとう、待っているからね、今日は皆話も盛り上がり楽しそうで良かった」 皆其々楽しく過ごし無事パーティーも終りに近ずき

 俺はエバに改めて、海斗の病気の事、レース観戦に行き、明るく成った事等、手短に説明して、レース関係は監督に、サーファー関係をエバの知り合いの人に、ボランテアで海斗の海外手術の費用の寄付を集めて頂く事をお願いした、此れも”心臓病の子供を守る会”や”臓器移植ネットワーク”などにお願いしなければ成らないし、直接海斗には如何にも成らないかも知れないが少しでも何かしなければ、遣り切れないよ、

  俺は良いと思うけど、中には煩い奴が居て、中傷する人もいて俺達夫婦はヨシ子の医師とゆう立場で患者の個人的応援は出来ないので、幼馴染のエバに海斗の事、臓器移植ネットワークに手紙を添えてお願いする事にした、エバは納得言ったように 「分ったよ、リュウに何時も助けってむらったからね、やってみるよ」

エビチリ.jpg ヨシ子は俺を感心したように見ながら 「リュウそんな事考えていたのね、リュウには驚く事ばかり!」 俺は言い訳するように 「生意気の事、云うだけじゃかっこつかないからね、此れでやり残す事無く結婚式出来るね」 ヨシ子感心した様に 「リュウは..なんって..」 俺はテレながら 「何かしなかったら俺の気持ちが許せないだけ、だから俺の為だよ」 ヨシ子頷き 「それでも凄いわよ」

 エバは俺の子供の頃から知っている事を強調して 「ヨシ子さん、リュウは昔からそうゆう人なんだから、私昔、生意気で問題起こして、何回もリュウに助けてむらったから!パーティー終わる時に海斗君の事、私から話すよ」 「助かるよ、頼むね」

 暫くして、エバは両手で大きな音をたて..パン!パン!平手打ちをして注目を集めた..エバ 「皆!静かに!静かに..大分盛り上がっていますが、聞いて下さい!..突然ですが、浩子さんの6歳の息子、リュウの友達でもあるのですが難病の心臓病で移植を受けなければ生存が困難です、移植待ち状態ですがそれで少しでも助けに成ればと思い、寄付と海斗君の為の署名、協力お願いします」

 サファーの南波さん、浩子さんと大分話が弾んで気に入っている様だ、南波さん 「如何して浩子さん何も話してくれないのですか?そう云う事なら湘南じゅうのサファーに協力してむらうよ、なー皆」 サーファー 「エバの頼みなら、俺達余り金無くて大した事出来ないが、それでも良いなら協力するよ」 エバ皆を説得するように 「もちろんよ、気持ちで良いからさ」 陽気なサーファー 「エバに、飯で大分世話掛けてるかな、なー皆やろうぜ!」

 レースクイーン達がサーファー達に 「皆でやろうよ、私もレース場で海斗君に会ったの可愛い子よ!協力するでしょう?」 サーファー達..彼女達の手前も有って、皆もちろん協力するよ、うん良いよ..と言ってくれた

カルパッチョ.jpg 俺は監督にも協力してむらう為に 「監督!そんな訳で、勝手ばかり言ってますが、レースの主催者に話して下さい、お願いします」 浩子さんも俺に合わせ、少し涙ぐみ、声を詰まらせながら 「皆さん!宜しくお願いします、本当に!本当に!ありがとう御座います」 何回も々頭を深々と下げていた、

 俺は浩子さんをかばう様に 「海斗だけの事じゃないから、個人的にも出来るが日本全国には何万人が待っているだよ、厳しい審査の上危険度の高い順で尚且つ年齢に有ったドナーが見付り適合しなければ成らないのだよ、ただこれが少しでも役立てたらと思ってだよ」 監督説得するような響く声で 「もちろん協力するよ、此れは浩子さんの為では無く宣伝になるから、リュウが居なくなり如何しようと思っていたからな!」 ..多分、俺や浩子さんに、気を使ったんだろう..自分達の為にと、浩子さんの心の負担をなくしたい為に監督らしい心ずかいだ!だから他のチームには移れないよ!.. 「監督!ありがとう御座います、..エバの所で纏めて管理しますから、宜しく」

 エバ小声で 「リュウよかったね、意外と策士じゃん!あの子達、女に弱いから」 俺は複雑な気持ちで 「そんなんじゃないよ、たまたま重なっただけだよ、其れよりエバはもうここら辺のサーファー抑えているの?」 得意そうな顔で 「リュウが以前言ったでしょう、男捕まえるなら胃袋掴めって!、それであの子達のお金の無いとき時々めんどう見てるの、きっとあの子達、他のサーファー達に話してくれるよ」 トニーはエバに同調する様に 「そうだよ!だから何時も赤だよ!」..多分赤字の事と思う.. 「だから、フレンド沢山だろうトニー?」 「オー、イエスうれしいね」

 ヨシ子感心したように 「リュウの友達って皆、凄い行動力ね!感心するわ、私の知り合いには居ないわ、理屈だけは、ごちゃごちゃ云うけれど全然駄目よ、皆自分の手を汚さないの、エバさんと居ると何か元気を頂けるわ、良かった私からもお礼言うは本当にありがとう」 エバ照れた様に 「奥さんやめてよ照れるじゃぁない、リュウに世話になったからだよ」 もう大分時間も過ぎていた、俺はそろそろ”お開き”の合図をエバに送った、エバは了解の合図を俺に送り返して

 エバ大きな声で 「皆!名残惜しようだけど、そろそろお開きにしまーす..リュウしめてよ、挨拶!」 「えーぇ、本日は忙しい中ありがとう、此れを機会に皆さんが友達なれたら嬉しく思います、それから俺の友達の海斗の事宜しくお願いします、今日は本当にありがとう御座いました」  ヨシ子と浩子さんが一緒に頭を下げてくれた、久美ちゃんと竹田君に結婚はまだか、訪ねたがまだはっきりしていない様子、

 ヨシ子、サーファー達と話をしていた孝ちゃんが気になった様で 「孝ちゃんは、どうだった?」 幸ちゃん頭と胸を押さえ 「あの子達、見た目は良いけどさ、こことここ、今一よ、やはり、リュウ以外居ないわ」 ヨシ子笑いながら 「孝ちゃん、リュウはだめよ!」今度は真剣に「友達見つかると良いのにね」 と問いかけた 「安心して、ヨシ子さんには敵わないわよ、リュウ早く来てね、待っているわ」 「ああ、いずれインストラクターで行くよ」 俺達は監督にお礼を言って帰る事にした、浩子さんと南波さんはまだ名残惜しそうだった、エバは俺を気使って 「リュウ、エビチリ残ったから持って行って」 「おぉサンキュウ、美味しいからむらって行くよ」。

 帰りの車の中で、浩子さん 「今度、南波さんが食事しょうって、リュウ行っても良いかしら?」 「其れは..浩子さんが決める事でしょう」 俺は浩子さんの挑戦的目線を感じた 「リュウなら友達でしょう、彼の事知っていると思って、それとリュウが止めると思って」 ..何、考えているんだ、俺が止めたら?時々解らなくなる..寂しくて誰かにぶっつけたい気持ち解らない訳ではないが 「友達と云っても、時々トニーの店で会っただけだよ、自分の目で確かめるのが一番だよ、其れより寂しいの解るけど順序間違えないようにね、俺が云う問題ではないが旦那の事が先だよ、それだけ踏まえて居れば良いじゃない」

 ヨシ子も何かを感じたのか、心配そうに浩子に向かって 「浩子、家に泊まって行ったら、もう遅いし一人で寂しいでしょう、ね!リュウ良いでしょう?」 その寂しさでは無いのだが..俺 「構わないけど」 浩子さん俺の意見には応えず 「今日は帰るわ、海斗の事本当に嬉しかったわ、本当にありがとう御座いました、明日弁護士に会う予定なの家まで送って下さる」 浩子さんを送り、俺達はマンションに着いた。

 「私やっぱり、リュウの人生狂わしちゃった、才能あるのに!」 俺は少し疲れているしこれ以上レースの話は ’俺自身がどうにもならない事を一番解っているから うんざり’ だったが、本当に俺を気使って居る事が解っているので、ヨシ子を優しく抱き締め 「違うよ!、最初にヨシ子に病院で逢う前からレース捨てたんだ、だから俺が運命変えたから、でも監督からの誘いが有って国内だけでもと思ったんだ、それが終わっただけだよ、ヨシ子は強いよね何時も自分の生きる道を失わないね、気持ち嬉しいけどもういい加減よそうよ!、俺には反って負担だよ!本当に怒るよ!良いね」 少し驚いた様に 「ハイ!御免なさい」 俺は慌てて付け加えた「何が有ってもヨシ子事が一番だよ」 本当に恐いほど俺の心が解っている人だ 「嬉しい!今日は海斗君の事ありがとう、浩子も喜んでいたわ」 ヨシ子は年上なのにそうゆうところが、素直で子供みたいに可愛い人だと思う、

 ヨシ子思い余った様に暫く考えて 「浩子..うん..何でも無い!、リュウは凄いね行動力が有って、それとエバさんも」 「云うだけじゃぁーかっこ悪いから」 ヨシ子には珍しく話を止めたので気になり尋ねた 「浩子さん如何かしたの?」 急いで否定するように 「何でもない!きっと浩子、苦しくやり切れないほど寂しいと思って」 俺は、ヨシ子の言おうとし止めた事が解っていた、俺れの事だろう、きっと浩子さんから何かを感じ取ったのだろう、それと浩子さん俺達の様に何でも話し合える相手が欲しかったのかも..俺はそれ以上質問はしなかった。

ヨシ子右横海斗.jpg ヨシ子は病院で俺を待っていた時の事が気になったのか 「ねーリュウ、海斗君に何か有ったの、海斗に会いにいって戻った時にリュウ変だったわ?」 「うん、海斗死について俺に質問してきたの、俺如何応えたら良いか解からず、悲しくて訳もなく腹立たしく!俺..」 「もういいわ、それ以上言わなくて解かったから、きっと全て知っているのよ、だから恐かったのだと思うわ、だからリュウに助けを求めてたのよ」 「そうだよな!、俺何にも勇気ずけ出来なかった本当に駄目だよな!」

 「そんな事無いと思うわ、リュウには心開いているの、聞いてあげるだけで良いのよ、なるべく会ってあげてね」 「うん、そうする様に海斗に云って来たよ」 「リュウ、海斗君はね..御免なさい、なんでもない」 「良いんだよ解っている、医者の守秘義務って事だろう、もうただ変わりの心臓を待つ事しか出来ないなんでしょう、なんで世の中こんなに悲しい事ばかりなの!」 ヨシ子は悲しそうに目をヨシ子後ろ髪1.jpg伏せてしまった、

 ヨシ子の方がもっと悲しいよな、俺はぽつんと呟く様に 「ごめん」 ヨシ子は後を向いた、その後姿は悲しみを絶えている様だ 「いいのよ!でも医者は最後まで諦めはしないわ、リュウも..本当はパーティー楽しんでいなかった!・・なんでもない」 俺はその続きは解っていたレースの事だろう

 明日は日曜だがヨシ子は出勤で当直、月曜の夕方まで帰らない、久しぶりに俺のマンションの片付けでもして、おふくろに鍵を預け管理を頼もうと思っている 「ヨシ子、俺あした勤めに行った後おふくろの所に泊まってくるよ、俺のマンションの鍵渡してくる、今の内に売れたら良いと思って、不況になってからでは遅いから、いいよね」 「リュウの家だもの聞くまでもないわ、今が良いと思ったら良いじゃない、リュウの感凄いと思うよ」

 「今は二人の物だよ、じゃぁーそうするよ月曜の夕食、ヨシ子疲れているだろうから、たまには俺が作るよ」 「へー、何作って頂けるの?」 「まだ決めてないよ、..そうだ、餃子と、もやし炒めに挑戦してみよう、初めてだから上手くいくか分らないよ、それとえびチリむらって来たのあるから、遅いから寝よう」 「楽しみにしているわー」。

 今回こんなにはっきりした、意志表示は初めてだ、俺は少し驚いた 「ねー、リュウ..!」 ヨシ子から俺を抱き締め身体を摺り寄せる様に、にじり寄ってきた、俺は少し大きくなったお腹を擦り 「如何したの?お腹大丈夫?本当に大丈夫かなぁ~」 ヨシ子は黙って俺の背に廻した腕に力が入り強く抱き締めて胸に顔を押し付けてきた 「..」 「うん、わかった」 俺の胸の中に顔を埋めて.. 「優しくね」

 何か俺には解る様な気がした、俺の子供の頃からのエバとの絆を知り、又 浩子と海斗の事もあり、ヨシ子自身の為より、俺の気持ちを愛を確かめたかったのでは無いのか、そんなヨシ子を愛くるしく思い 「ヨシ子だけが、俺の休める処だよ」 「うん、解っているんだけれど、..寂しかったの」 ..此のときほど、どんなに理性的な人で有っても、齢のさも無く、なんって素直で可愛い人なんだ!と思った、俺は思わず、ただ黙って抱き締めた.. 「リュウ!大好きよ!・・」 「うん、俺もだよ」・・・。

 翌日、俺のマンションに寄り実家の母の元へ、餃子の作り方を教えてむらいながら一緒に作った、やはり母の作った方が形がとても良く早かった、 母笑いながら 「健司、お前とね..餃子作るとはね、後は家で焼きなさい、水より熱いお湯を入れた方が上手く焼き上がるよ、蓋をして5分くらい音が変わったらごま油を少し上から垂らしなさい」 「うん」 「翌日朝仕事前に家により冷蔵庫に入れて行きなさいよ」

  ..「いよいよ来週は結婚式だね!」 「うん」 「佳子さん美人だし背丈も有るからドレス似合うと思うよ、今から楽しみだね、知っているとは思うけど、お父さんよりお母さんが年上だったのよ、其れなのに先に行ってしまい、本当に辛く悲しかったわ、健司ヨシ子さんの事考えてもう危険な事はしないでね」

 「もう!、分っているよ」 「それと夫婦だからと云って感謝の気持ち忘れてはいけないよ」 「うん」 「健司はお父さんにそっくり、お母さんはね、何時もお父さんに始めて逢った時の事思い出すのよ..」 母と何年ぶりにゆっくり話す事が出来た、母はほとんど一人で喋っていたが嬉そうだ、マンションの鍵を預け母の知り合いの不動産屋を通し売る事をお願いした。

 餃子.jpgその翌日、餃子を言われた通り焼き、少し焦げめが付き上手く出来たが、ヨシ子に直ぐにバレテしまった 「この形の良い方はお母様でしょう、皮はモチモチで羽はパリパリ中身はジューシーで美味しいわ!、知っているのよ鶏ガラで作ったゼリーを少し入れブタバラを皮の上にひく事でしょう、お母様に教わったから」

 「こっちだって美味しいよ」 ヨシ子笑いながら「中身はお母様が作ったからね、とても美味しいわ、リュウのモヤシ炒めもシャキシャキして美味しいよ」 「今度は俺1人で全部出来るよ」 やはりこの話になると目の輝きをまし、嬉しそうにヨシ子は語る 「式、後一週間ね、リュウと知り合い、沢山の事が一度に一杯有りすぎたね、怖い事も有ったけど凄く充実していたわ」

 「全部任しちゃってごめん」 「うんうん、リュウは休みも無く忙しかったから、考えているだけで何かドキドキして楽しかったわ」 俺もある面充実していた 「此れから肉もやし炒め.jpgもだよ、何時もヨシ子にドキドキしていたいね」 ヨシ子照れた様に 「其れは大変!・・何時も若く新鮮でいなくちゃ!ね」

 俺は結婚前にどうしても済ませておきたい事があり、今ヨシ子に話さなければならないと思い 「俺やはりスポンサーの件で、監督が後でいいと言ったが此れだけは、結婚式前に済ませたかったんだ、今朝、職場から連絡取ったの・・明日休み取って来たから東京に行ってくるよ」 ヨシ子は俺の気持ちが解っていた、きっぱりと 「美奈子さんのお父さんの会社でしょう、私リュウにハッキリ言ってむらった方がスッキリするわよ、リュウ義理を欠いてはだめよ世話になったんでしょう気になるだったら行ってらっしゃい」 俺はそんなヨシ子を快く好きだ 「うん、今日朝社長に連絡して明日11時に会えるからて」

 「着て行く物、用意したの?」 「別にいいよ、何時もの物で」 まるで母親が幼い子供の心配をするように 「駄目よ!夏の明るいスモークグリーンのジャケット有るでしょう、ネクタイ嫌いでしょうから黒のティーシャツで良いから着て行きなさい」 「うん」 「少しリュウのスーツ用意しないといけないわね」 「いらないよ、持ってこなかったがお袋の家に、沢山置いてあるよ」  今まで全て一人でやってきた俺には、そんな受け答えをしながらも、何処か心良く感じていた 「リュウもセンス良いけど、此れから使えるかチェックして、たりない物買い足さなければね」。

タッチおじさん ダヨ!.jpg   ストーリ【Story15】へ続きます、クリックね《http://touch-me.blog.so-net.ne.jp/2012-09-18是非お読み下さる事お願いね 


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テレーズ♪

やっとコメント欄が見えました。
私はso-net以外の契約が多くてこれはso-netの
nuro経由」ですから問題ありませんが他のプロバイダ
経由はコメントは難しくなっています。
by テレーズ♪ (2013-05-22 12:45) 

ちゅんちゅんちゅん

こんばんは!
納得しながら読んでいますが、
納得できない自分もいます(笑)
リュウの色々な顔が見られて それはいいんですけど~!
by ちゅんちゅんちゅん (2013-06-20 01:57) 

RuddyCat-Lalah

大変失礼いたしました。

これからもワクワクしながら読んでいきます。
新作も読んでみたいです。


by RuddyCat-Lalah (2013-08-13 12:11) 

mimimomo

中華料理いいですね^^
台湾から美味しいウーロン茶買ってきて、まだ飲んでないです^^
by mimimomo (2014-09-16 14:26) 

mimimomo

おはようございます^^
ご訪問ありがとうございました♪
by mimimomo (2018-03-13 06:15) 

mimimomo

こんばんは^^
今日は我が家の近くにですが、お花見してきました^^
写真を写すことが大きな目的でしたが、結構いろんな桜があって楽しめました♪
by mimimomo (2018-03-27 18:49) 

mimimomo

こんばんは^^
この頃の気温にはまいります。上下が激しいです。
今日は涼し過ぎ、先ほどからくしゃみが止まりません(><;
by mimimomo (2018-04-23 18:52) 

mimimomo

こんにちは^^
小説と関係なく、たまにはハイキングコースのお写真でもアップして頂きたいですよ。
by mimimomo (2019-05-20 12:06) 

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